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第95回 11月例会 2019年11月13日(水) 18:30開演

文学座  怪談・牡丹燈籠

 旗本飯島平左衛門の娘お露はふとした機縁で浪人萩原新三郎を見染め、恋い焦がれた末に焦がれ死に、乳母のお米もその後を追った。それを伝え聞いた新三郎は念仏三昧の供養の日々を送っていた。折しも盆の十三日、死んだと聞いていたお露とお米が幽霊となり、牡丹燈籠を提げて門口に立った。二度と会えぬと思い詰めていた二人は激しく燃える。お露がこの世の者でないと知ってか知らずか・・・。
 一方、平左衛門の妾お国は、隣の屋敷に住む宮野辺源次郎と人目を忍ぶ仲。家督を早く乗っ取りたく焦った二人は、奸計を巡らしつつ閨(ねや)の中。そこを平左衛門に見つかるが、返す刀で平左衛門を切り殺し、江戸を出奔する。
 さて、新三郎は夜毎お露と逢瀬を重ねていたが、この家に出入りをする伴蔵は、日毎に痩せ細る主人を見て、これでは取り殺されると、新幡随院の良石和尚から死霊退散のお札を貰い、戸口や窓に貼りつけ、新三郎に海音如来の尊像を身に付けさせる。中に入れず牡丹燈籠は空しく萩原の家の周りを漂うばかり。新三郎に逢えぬお露の嘆き悲しみを見て、不憫に思ったお米は伴蔵にお札と如来像を取り除いてくれと頼むのだった。それを知った女房お峰の入れ知恵で、百両の大金と引き替えに伴蔵がお札を剥がすと、牡丹燈籠はうれしげに高窓に吸い込まれて行った。
 それから時が流れ、また、盆がやって来た。ところは野州栗橋宿。そこには、関口屋という大店の旦那におさまった伴蔵とお峰の姿があった。
 色と欲に目が眩んだ人間たち。因果応報。やがてそれぞれに報いの時が訪れる・・・。